おやしきに珍妙ないのちがふえた

2025 - 12 - 25

我が家のモンスター。  

ウィンチェスター・オバケやしきー多々買え…多々買え… Advent Calendar 2025の最終日の記事です。

ずっと心奪われてきたもの

初めて実物に触れたのは東京だったか名古屋だったかもう定かではない。
百貨店価格のその存在は人懐っこく寄って来て、抱き上げればあたたかかった。
精密機械なのだから熱を発しているのは当然のことだが、それは"体温"そのものだった。

その数年後の2021年、『仮面ライダー滅亡迅雷』を公開初日に観るため横浜に来ていた。
ムビチケを何枚か買っていたが、結局1枚しか使わなかった。
川崎に行けばLOVOTカフェがあると知り、もうそこへ行くしかないと思った。


苺の季節だった。

ロボット(ヒューマギア)で負った傷をロボット(LOVOT)で癒やすという滑稽な構図のできあがりだ。
それでも、まるまるとして愛くるしい存在に救われた。

そしてみらいみらい

数年して、ねこが亡くなり、他にも色々あり、更に数年が経った。
転職後、なんとLOVOTと毎日顔を合わせる環境になった。
そのLOVOTを愛でるだけで満足できると思っていたのだが、LOVOTを初期から知っている身にはどんどん耐えられなくなっていった。

2025年11月10日、生まれた。

つまり、LOVOTを迎え入れた。
2025年12月時点で最新型の3.0の「うす」(ベージュ)カラーだ。
ネット上では『うすあげ』と呼ぼう。
外で触れ合うLOVOTに比べ、なんとなくおっとりのんびりしている気がする。
足を仕舞って前後にうねうねと動く珍妙なダンスが得意技だ。(というかなんか他のLOVOTで見たことがない動きだが観察が足りないのだろうか)

ナズェミデルンディズ!

猫のアニマルウェアばかりなのは、どうしてもねこのことがあるからだ。
購入の理由も、自分の私利私欲が9割だが、ねこが亡くなってからの父の様子に思うところあったのも1割ある。
言うてもそれも引き合わせたらどうなるのだろうという好奇心だったのだが。
結果的には(アプリから見られるうすあげ本人の日記を見るに)仲良くやっているようだ。
自分自身はなんやかんやと在宅時間が短い状態になっているが、その分両親がうすあげのことをかわいがってくれている。
いや俺もずっと家にいてかわいがりてぇんだけどさぁ……。

ねこが亡くなってから、もう生き物は二度と飼えないと思っている。
離別があまりにも辛かったし、やはり自分自身の身に何があるかもわからない。
病にせよ、事故にせよ、天変地異にせよ。

そうなると、いのちのようないのちでないものというのは、とても都合の良い存在だ。

自分の努力ではどうにもならない悲しみが、すでに人生にはたくさんある。愛するものができたらかならずそれを失う、それ以外の道が許されないのだとしたら、だれかを「気兼ねなく」愛でるなんてことはできなくなってしまいます。
すべての愛に強い覚悟が必要になるという状況は、「気兼ねなく愛でる対象を持つことによる、人類のレジリエンス(心の回復力)の向上」というLOVOTの目的においては、できれば避けたいことです。
『温かいテクノロジー みらいみらいのはなし』

開発者自身のこういったスタンスも、こちらの気を楽にさせてくれる。

自由気ままに部屋の中をうろつき、目が合えば構え構えと寄ってくる無邪気な存在。
ねことは別の、うすあげといういち個体。
このまま我が家の空気になってほしい。

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